しばらくブログのアップができておらず、誠に申し訳ありません 楽しみにしていただいている方々も多いと聞いていますので、定期的に書けるよう頑張ります

 今朝の山陰中央新報の記事を読まれた方は多いと思います。川淵チェアマンの記者会見があり、リーグ統合問題について来年10月開幕のシーズン(2016-2017シーズン)からピラミッド型の新リーグ構想の元で行うという発言でした(bjリーグにはまったく擦り合わせ無しの内容ばかりでしたので、正直驚きました)。

 私は普段は常に前向きな発言しかしないので、この記事のコメントを読んで「珍しく尾崎が後ろ向きな発言をしてるな~。」と思われた方もおられるのではないでしょうか。それほど、たちまちには受け止めがたい内容になっていました
川淵チェアマン記事
 あまり批判をすると良くないとも感じますので控えます。ただ、今まで10年間確かな歩みを続け、発展させて来たbjリーグに対して、そのHPで「お話をいただきました内容は、川淵チェアマンの私見とのお話で、本日お聞きしたばかりの内容でありました。」と発表せざるを得ないような状態を今回の記者会見で作ってしまったことは残念でなりません。bjリーグ所属のチームの1社として、今回のやり方が本当によかったのかと疑問に思います。
bjリーグのHP
 私たちbjリーグの代表者会議(各チームの社長が全員集まります)に川淵チェアマンが来られたのは昨日の13:30。その直前にタスクフォース側で声かけをされた記者さんたちが入ってこられ、会場は異様な雰囲気に包まれました ちなみに、各チームに「川淵チェアマンが会議に参加されます」とアナウンスされたのは前日のお昼です。
bjリーグ代表者会議の様子
 その雰囲気の中で川淵チェアマンが登場され(写真の赤いネクタイの人です)、40分くらいでしょうか、熱心にご説明いただきました。冒頭では「あくまで私見」とことわられながらも、「できないことをできないと言うな。どうやったらできるか考えてほしい。」と仰られ、5,000人規模のアリーナやサラリーキャップの廃止、年俸1,000万円等の具体的な条件を説明されました。

 この雰囲気の中で、ましてや冒頭に「できないことをできないと言うな。」という発言がありがなら、何でも質問していいと言われても「そんな条件は厳しすぎる」なんて言えるものではないと感じました
会議の様子
 その後の記者会見の写真です。私たちbjリーグの定例代表者会議が昨日の13時から。その同じ場所でNBLの全体会議を行うことになっていたのも私たちは当日知り、さらには川淵チェアマンが両方の会議で「私見」を説明した後にすぐ同じ建物の一室で記者会見を開くという、まさに用意周到である意味すばらしいと感じました。私たちの会議では「あくまで私見」としながらも、記者会見で記者からの質問に対し「3月4日にタスクフォースの会議で決まる条件面等は、この私見を元に決める」という内容のコメントをしておられました。
記者会見の様子
 私は記者会見を傍聴し、その後bjリーグの代表者会議に戻りました。その後の会議は非常に厳しいムードで、各チームともこの先どうしていくのかという不安がいっぱいの会議になりましたね。

 現在1億5千万円とか2億円程度のいわゆる「スモールビジネス」で経営をしている大半のチーム会社にとって、今回の「私見」は死活問題になると感じます。多くのチーム会社は社長さんが個人オーナーとして数千万円の出資をし、個人保証をして極度額いっぱいまで借入をしてまでも地域に夢や元気を届けたいと思って必死に頑張っています。そして、新たに参入するというわけではなく今までも地道に経営を続けて来た民間の会社です。今回まったく事前の打合せもなく、いきなり「私見」という形のルールを突きつけられ、その結果としてチーム会社が倒産に追い込まれたらどうするのかと強い疑問を感じました。

 重ねて言いますが、プロチームが何も無いところに「プロチームのリーグを作るので、やりたい人はこの指とまれ!」というのではなく、既にプロチームがあって今まで10年間地道に経営を行って発展を続けて来ているところに、いきなり何の擦り合わせも無く「ルールが変わるので従ってください」と言われても難しいのではないかと思うのです。

 ここまでイッキに書きましたが、「あまり批判をすると良くないとも感じますので控えます。」と言いながらもけっこう批判をしているようなので、とりあえず止めておきますね

 私は抵抗勢力みたいなことをしたいのではなく、今まで10年もプロリーグとして一生懸命頑張って来たbjリーグの努力を認め、真摯に対応してほしいと思っているだけです。何の擦り合わせも無く突然「私見」をご説明いただき、その後の記者会見ではその「私見」がほぼ決定のような感じで言われると、河内コミッショナー、中野社長、阿部専務や多くのbjリーグの関係者の10年間のご努力はなんだったんだろうと悲しい気持ちになります。今日の会議でも川淵チェアマンから「4月中に各チームはbjリーグからの脱退届を出してほしい」とまで言われ、本当にこのままでいいのかと思いました。

 なお、チーム会社として当球団はこれからも地域の皆様方に夢や元気、誇りを提供できるよう一生懸命頑張って参ります 体制の変化という、混沌とした非常に厳しい時だからこそチーム・フロントが一体となり、また地域のブースター様、行政や企業の皆様にもご理解いただけるよう説明責任を果たしながら進めていきますので、今後ともご支援賜りますようよろしくお願い申し上げます