2014年5月に島根スサノオマジックの運営会社であります(株)山陰スポーツネットワークの社長に就任し、昨年の8月まで3年間プロバスケットボールクラブの運営をしてきました。8月からは取締役会長としてどちらかというと大所高所から意見を言うという立場にありましたが、また今年の2月から(クラブライセンスのこともあったので)ある程度経営の一線に復帰し、細かなところについても指導をしています。
ただ自分の経営する会社の大きなミッションもあるため「二足のわらじ」を続けるのは難しく、 今期をもって取締役を退任する予定にしています。しかし、愛してやまない島根スサノオマジックのことですので、今後は株主の一人として個人的に支援していこうと考えています
さて、今回のブログのタイトル「経営的なことのまとめ」は、地方のプロバスケットボールクラブの運営の中で大事だなと思ったことや具体的に行ったこと等、備忘録的に書いてみたいと考えています。(その1)とあるように、長くなるので空いた時間を見つけながら何回かに分けたいと思っています 弊クラブの若手社員の中でもスポーツ経営に興味を持ってくれている人もいるので、少しでも参考になればと思います。
【フロントの熱い思いを伝える】
経営について書くと言いながら、いきなり概念的な話になってしまい申し訳ありません。ただ、熱心なブースターの一人だった自分がクラブの社長に就任するというちょっと変わった体験をした立場から言うと、このことはすごく大事なことだと感じています。
たまに「チームは応援するけどクラブ(球団)は嫌い」、「チームは大好きだけどフロントは嫌い」というコメントをSNSで見ることがあります。私もブースター時代にそう思ったことはけっこうあったので気持ちはよく分かります(笑) ただ、実際には経営破綻で球団が無くなってしまうとその地域にチームは存続しなくなりますので、チームとクラブは一心同体だということをご理解いただきたいなとも思います。
都会のクラブだと他の会社が買収するということもあると思いますが、地方だとなかなか厳しい。というのも、地方は様々な関係性の中で出資をしたりスポンサーになっていることや、1社の額がそこまで大きくないのですごく裾野を広げて多くの方々にご支援いただいているクラブが多いと思います。そこで倒産してしまうと本当に多くの利害関係社に金銭的にも迷惑をかけてしまうため、「もう二度と関わりたくない」という思いがその地域に出てしまい、再度クラブを立ち上げるのは環境的に厳しくなるのではないでしょうか。なので、地方のスポーツクラブについては、今あるクラブをファンやスポンサー、地域全体が全力で支え、存続させ続けることが重要なのではないかと思います。
そういう機運を盛り上げるためにフロント側がやらなければならない大切なことは、ファンの方々、ブースターの方々にフロントとしても思いを伝えること。”裏方”に徹しすぎるのではなく、もっと自分たちの気持ちを伝えたり、自分たちの頑張りをアピールしてもいいんじゃないかなと思います。そうすることで、少しでも「チームは応援するけどクラブ(球団)は嫌い」という状況を改善する努力をクラブ側がすべきだと感じますね(ただ、シーズン終了後にすべての選手と契約が継続できる訳ではないので、どうしても「チームは応援するけどクラブ(球団)は嫌い」と言われるのはしょうがないと思います でも少しでも改善は必要です。)。
大事なのはブースターの皆さんとフロントメンバーとのコミュニケーションだと思います。できれば経営トップがSNSで発信すると効果が大きいと思いますが、それぞれの考えや性格もあると思いますのでなんとも。。よく考えたらあまり発信している経営トップは多くないですね
フロントは自身のSNSで気持ちをアップするのではなく(それは混乱を招くのでやめたほうがいいと思います)、ブースターの皆さんに喜んでいただける企画をどんどん実施して、それを公式SNSで積極的にアピールすることだと思います。私も毎週各担当者とミーティングを行っていますが、その際に「企画を作ってそれを公式SNSでアピールしよう!フロントの積極的な取り組みは必ず評価していただけるから頑張ろう!」と言っています。私自身も自分のTwitterでフロント社員の名前を出して褒めてみたり、できるだけ彼らの頑張りをアピールしようと心がけています。また、今まで公式SNSの担当者が変わったりしていましたが、ここしばらく安定してきたので少しずつ「中の人」もアピールできるといいなと思っています。
島根スサノオマジックでいうと、私が入社する前の神話第四章の際の話を聞くと「チームの成績が振るわず、フロントもどうしても縮こまってしまった。厳しくご指摘を受けるので、外に出てブースターさんとコミュニケーションを取るのが怖いと感じてしまった。」ということがありました。でもそれでは悪循環になります。チームの状況が悪くても、フロントは下を向くことなくシャンとして前を向くこと。成績に関係なくフロントはチームのため、ブースターの皆さんのために一生懸命汗をかき、その姿や心意気を見てもらうことが大事だと思います。
スポーツに関わる仕事なので、大事なのはブースターの皆さんと同じ気持ちの熱さを表現することかなと思っています。当然ながら経営なので冷静な判断や時には厳しい決定もするわけですが、でも心の中にあるチーム愛はブースターの皆さんに対して表現する方がいいと私は思っています。
ということで、(その1)は終わります。次はもっと財務的な話をしようかと思います
ただ自分の経営する会社の大きなミッションもあるため「二足のわらじ」を続けるのは難しく、 今期をもって取締役を退任する予定にしています。しかし、愛してやまない島根スサノオマジックのことですので、今後は株主の一人として個人的に支援していこうと考えています
さて、今回のブログのタイトル「経営的なことのまとめ」は、地方のプロバスケットボールクラブの運営の中で大事だなと思ったことや具体的に行ったこと等、備忘録的に書いてみたいと考えています。(その1)とあるように、長くなるので空いた時間を見つけながら何回かに分けたいと思っています 弊クラブの若手社員の中でもスポーツ経営に興味を持ってくれている人もいるので、少しでも参考になればと思います。
【フロントの熱い思いを伝える】
経営について書くと言いながら、いきなり概念的な話になってしまい申し訳ありません。ただ、熱心なブースターの一人だった自分がクラブの社長に就任するというちょっと変わった体験をした立場から言うと、このことはすごく大事なことだと感じています。
たまに「チームは応援するけどクラブ(球団)は嫌い」、「チームは大好きだけどフロントは嫌い」というコメントをSNSで見ることがあります。私もブースター時代にそう思ったことはけっこうあったので気持ちはよく分かります(笑) ただ、実際には経営破綻で球団が無くなってしまうとその地域にチームは存続しなくなりますので、チームとクラブは一心同体だということをご理解いただきたいなとも思います。
都会のクラブだと他の会社が買収するということもあると思いますが、地方だとなかなか厳しい。というのも、地方は様々な関係性の中で出資をしたりスポンサーになっていることや、1社の額がそこまで大きくないのですごく裾野を広げて多くの方々にご支援いただいているクラブが多いと思います。そこで倒産してしまうと本当に多くの利害関係社に金銭的にも迷惑をかけてしまうため、「もう二度と関わりたくない」という思いがその地域に出てしまい、再度クラブを立ち上げるのは環境的に厳しくなるのではないでしょうか。なので、地方のスポーツクラブについては、今あるクラブをファンやスポンサー、地域全体が全力で支え、存続させ続けることが重要なのではないかと思います。
そういう機運を盛り上げるためにフロント側がやらなければならない大切なことは、ファンの方々、ブースターの方々にフロントとしても思いを伝えること。”裏方”に徹しすぎるのではなく、もっと自分たちの気持ちを伝えたり、自分たちの頑張りをアピールしてもいいんじゃないかなと思います。そうすることで、少しでも「チームは応援するけどクラブ(球団)は嫌い」という状況を改善する努力をクラブ側がすべきだと感じますね(ただ、シーズン終了後にすべての選手と契約が継続できる訳ではないので、どうしても「チームは応援するけどクラブ(球団)は嫌い」と言われるのはしょうがないと思います でも少しでも改善は必要です。)。
大事なのはブースターの皆さんとフロントメンバーとのコミュニケーションだと思います。できれば経営トップがSNSで発信すると効果が大きいと思いますが、それぞれの考えや性格もあると思いますのでなんとも。。よく考えたらあまり発信している経営トップは多くないですね
フロントは自身のSNSで気持ちをアップするのではなく(それは混乱を招くのでやめたほうがいいと思います)、ブースターの皆さんに喜んでいただける企画をどんどん実施して、それを公式SNSで積極的にアピールすることだと思います。私も毎週各担当者とミーティングを行っていますが、その際に「企画を作ってそれを公式SNSでアピールしよう!フロントの積極的な取り組みは必ず評価していただけるから頑張ろう!」と言っています。私自身も自分のTwitterでフロント社員の名前を出して褒めてみたり、できるだけ彼らの頑張りをアピールしようと心がけています。また、今まで公式SNSの担当者が変わったりしていましたが、ここしばらく安定してきたので少しずつ「中の人」もアピールできるといいなと思っています。
島根スサノオマジックでいうと、私が入社する前の神話第四章の際の話を聞くと「チームの成績が振るわず、フロントもどうしても縮こまってしまった。厳しくご指摘を受けるので、外に出てブースターさんとコミュニケーションを取るのが怖いと感じてしまった。」ということがありました。でもそれでは悪循環になります。チームの状況が悪くても、フロントは下を向くことなくシャンとして前を向くこと。成績に関係なくフロントはチームのため、ブースターの皆さんのために一生懸命汗をかき、その姿や心意気を見てもらうことが大事だと思います。
スポーツに関わる仕事なので、大事なのはブースターの皆さんと同じ気持ちの熱さを表現することかなと思っています。当然ながら経営なので冷静な判断や時には厳しい決定もするわけですが、でも心の中にあるチーム愛はブースターの皆さんに対して表現する方がいいと私は思っています。
ということで、(その1)は終わります。次はもっと財務的な話をしようかと思います
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