2015年04月

 今朝の山陰中央新報の1面記事を読まれて、驚かれたブースター様も多いのではないかと思います。今朝の一面には、このように「バスケ男子新リーグ 島根初年から1部目指す」という見出しで、私たち島根スサノオマジックが来年秋から始まる新リーグ(JPBL)に初年度から1部参入を目指すという内容の詳細記事が出ていました
山陰中央記事:島根初年度から1部
 私のブログを読んでいただいている多くの方々には、「でも尾崎社長は4月3日のブログで”2部でスタートして、3年を目標に1部リーグに参入を目指す”と書いていたじゃないか!」とご指摘を受けると思います。確かにそのようにずっと考えていました。

 しかし、ここに来て状況が大きく変わってきており、私は球団のトップとして初年度から1部参入を目指すべきだと考えを改めました。

 まず、いちばん大きかったのは先週の16日(木)にタスクフォースの事務局にアポイントのお願いをし、新リーグについて直接お話を伺ったことです。ご存知の方も多いと思いますが、3月25日のタスクフォース報告により、2016年秋にスタートする新リーグ(JPBL)はトップリーグ(1部、2部)、地域リーグの合計3部による階層制となることが決定しました。

 そして、その報告書には1部、2部の様々な基準が明記されていましたので、当球団がどの項目についてまだ達成できていないかをいろいろ検討し、その状況を16日に直接お話させていただきました。

 そうしたところ、事務局様からは当球団の状況であれば、新リーグで島根スサノオマジックが1部に選ばれる可能性はbjリーグの各チームの中でもかなり高いほうである(具体的に何番くらいという話が出ました)と言っていただきました。

 また、新リーグになると1部と2部ではリーグから各チームに支払われる分配金に大きな違いがあること(JリーグでもJ1、J2、J3では分配金にすごく大きな格差があるようですね)、1部は衛星放送で全試合を放送できるよう働きかけていること、更には1部は地上波のスポーツニュースでダイジェストや結果が放映されるよう働きかけていると説明を受けました。

 もし島根スサノオマジックの試合が地上波や衛星放送で試合が放映されれば、地元におられるブースターさんはもちろんのこと、全国各地におられる島根県出身者の方々にすごく喜んでいただけると思います 私も自分の会社で東京にも工場を持っているため、東京島根経済クラブという島根県出身者の集まりに参加させていただいています。そこでも島根スサノオマジックについて1度講演させていただいたことがありますが、ご参加いただいた方々に本当に熱心に聞いていただき、「島根に貢献したい」と言っておられたのがとても印象的でした。このように遠く島根を離れて久しく経っても、強く郷土を愛しておられる方々にとって、島根スサノオマジックの試合が全国版のTVで放送されることですごく喜んでいただけるのではないかと思うのです。

 また、今現在NBL等で現役のプレイヤーとして活躍している地元出身の選手や、都会の大学や高校等に進学してバスケットボールを頑張っている学生の皆さんにも、「地元には島根スサノオマジックという1部チームがある」ということはすごく励みになるのではないでしょうか?また、島根はミニバスがすごく盛んですが、その子供達が将来島根スサノオマジックに入団できることを夢見て日々練習に励んでくれるかもしれないと思うと、子供達の夢のためにも何としても上を目指したいと考えています。

 そして、当然ながら経営面の安定化という重要なポイントもあります。TV放送があることでユニフォームや立て看板の商品価値がずっと上がると思いますので、今より高い金額でスポンサー契約をいただけるかもしれません。また、今聞いている1部チームの分配金はたいへん大きな額です。更には、1部チームでいることで、良い監督や良い選手が「1部チームでプレイしたい」と考え、島根スサノオマジックに入団してくれる可能性も高まります。当然ながら対戦カードも良いものになりますので、見ごたえのある試合をホームでブースター様にお見せできるため、来場者数も今よりずっと増えていくのではないかと期待しています。

 逆を言うと、新リーグがはじまってしまうと上記の状況から1部チームはある程度固定化してしまうのではないかと危機感を持っています。新リーグはサラリーキャップがなく、売上の50%未満に選手給与を抑えなければならないという基準になっています。つまり、1部になって高い分配金やスポンサー料金を得ることで、多くの額を選手のために使うことができれば、当然ながら1部の各チームは強くなります。財務基盤の厳しい2部チームがじわじわ上を目指していって、1部と2部の入れ替え戦で果たして勝てるのだろうかと感じます。

 バスケットボールを通じて地元に活力を提供したいという私たちの思い、そして県内唯一のプロチームとして永続的に地域で輝ける存在でありたいという願い。これらを考えると、今このチャンスを掴まなければいつ掴むのだろうと考え、「初年度から新リーグ1部を目指す」という結論に達しました

 そして、それは熱いブースターの皆様の後押しがあったことで決断できました。このように、FBに有志の方々が「島根スサノオマジック新リーグ初年度一部参入を目指す会」を立ち上げられ、募金活動や署名活動を始められました。
1部参入を目指す会
 皆様のこのような後押しに、涙が出るくらい嬉しくて感動しました また、同時に球団社長として「私がしっかり決断しないために、ブースターの皆様に心配をおかけしているんだな。」とも感じ、申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。

 そういったこともあり、昨日山陰中央新報様から取材をいただいた際に、記事にあるような内容を話させていただきました。

 当然ながら、新リーグで初年度から1部に参入するためには様々な課題が残っています。体育館のこともそうです。しかし、来年4月に完成する松江市新総合体育館については、予定されている固定席3,003席に対して後から1,000席の可動席を設置できれば、残りはいつものとおりコート周辺にアリーナ席を設ければ4,400〜4,500席になります。そして、16日にタスクフォース事務局様にその状況をご説明させていただいたところ、残りは「立ち見席でも5,000席と見なす。」と言っていただけました あとは、可動席の資金をどうやって捻出するかと、可動席を導入する際に必要な床の補強等の工事をどうするかという点が課題です。

 また、財務基盤についてもまだ課題は残っています。債務超過については株主の皆様のご理解をいただき、ここ1年で大幅な増資が完了したため、急速に回復しています。しかし、毎年の赤字については、額はかなり少なくなりそうですが今年も赤字になりそうです。これは来場者数を増やしてチケット収入を増やすこと、減ってしまったブースタークラブ会員を以前のように増やす事、そして新規スポンサーの獲得に努めることでしかクリアできません。これらは、球団が一丸となって必死に努力し、チームをより魅力的なものにし、その姿をブースターの皆様、スポンサーの皆様に認めていただくことで達成したいと考えています

 新リーグの初年度で1部参入を目指す。これは”言うは易し”ですが、”行うは難し”です。しかし、応援いただいている皆様の夢を実現するためにも、これから一生懸命頑張って参ります ぜひ今後とも熱い応援をよろしくお願いいたします



 

 しばらく準備に時間がかかりましたが、動画を作ってみました これでレギュラーシーズン終了まで、そして5月のプレイオフに弾みがつけば良いなと思っています。

 カッコいいですよね
「2014-2015シーズン島根スサノオマジック Road to FINAL 〜まだ終わらない編〜」


「2014-2015島根スサノオマジック Road to FINAL 〜戦う準備は編〜」

 これを作ろうと思ったきっかけは、bjリーグの他のチームでカッコいい動画を作っておられるのをFacebookで見たことです。「カッコいいな うちのチームでは今までこういうイメージムービーを作ったことがないけど、作ったらブースターの皆様に喜んでいただけるのではないか。」と感じたのです。

 私も新米社長なので分からないことも多いのですが、いちばん大切なのはブースター様に喜んでいただけることを実行することだと思っています。「こんなことをやってみようよ。」、「今度はイベントを考えてみよう。」等々、いろいろ言いながらもなかなか実現できないことも多いのですが、それでも少しずつでも会社を変えていき、もっともっとブースターの皆様に寄り添った運営ができればと考えています ぜひ今後とも皆様からのご指導を賜り改善していきたいと思っていますので、よろしくお願いいたします

 今シーズンはスタートから11連敗し、昨シーズンの悪夢が蘇るような展開となりましたが、森山HC代行やチームが一丸となって6位まで浮上し、プレイオフも確定しました。その思いを「Road to FINAL 〜まだ終わらない編〜」に詰め込みました。そして、今シーズン最後まで戦い抜く気持ちと、プレイオフでできるだけ上位に進み、有明に行きたいという熱い思いを「Road to FINAL 〜戦う準備は編〜」に込めています。

 ぜひこの動画を見ていただき、今度の4月18日・19日に益田、浜田で開催されますVSライジング福岡戦 を、そして今シーズンの最終戦であります4月25日・26日に松江市総合体育館で開催されますVSバンビシャス福岡戦に応援に来ていただきたいと願っています 選手は森山HC代行に熱いブーストをしていただき、彼らの後押しをお願いいたします

 10月にスタートした2014-2015シーズンも、泣いても笑ってもあと6試合でレギュラーシーズンが終わります。全員が「島根PRIDE」を持ち、全力で戦っていきますので、ぜひ熱い応援をよろしくお願いいたします 頑張ります

 今日はbjリーグの幹事会に参加しました。

 bjリーグでは、3ヶ月に1回程度全22チーム(プラス2015-2016シーズンから参入する石川チーム)のトップが集まり、リーグの方向性について議論をしています。そして、その代表者会議で上程する議案の内容を検討、精査するために、西地区3チーム、東地区3チームの「幹事」が決められ、毎月1回以上は東京で幹事会を開催しています。

 島根スサノオマジックは、私が社長に就任した昨年5月に赤池前社長が西地区の幹事を務めておられたということもあり、横滑りで私が幹事に就任させていただくことになりました。何も分からない中で幹事会に毎回参加させていただいており、とても勉強になっています また、もともと私はバスケットボールの世界から来た人間ではなく、昔は銀行員をやっていて、その後地元に帰って自分の会社の経営をずっとやってきたという商売の世界の人間なので、そういう意味では幹事会で微力ながらも一般的なビジネスマンとしての意見を言うことができているかなとも感じています。 

 幹事会はいつも東京の浜松町にあるbjリーグ本社で開催されます。 新リーグのこともあったりしたので、最近幹事会が多く、この1ヶ月で3回目です 地方から来るのはなかなか大変ではありますが、リーグ全体のことをしっかり考えていかなければなりませんので、一生懸命頑張ります

 今回の大きなトピックは2015-2016シーズンのルール変更(案)について。2016-2017シーズンからスタートする統一リーグはFIBAルールで進められることになると思いますので、2015-2016シーズンはその統一リーグを見据えてbjリーグの制度の変更をしていくかというところがポイントになりました。

 具体的な項目について議論をし、幹事会としての意見をそれぞれ決定し、今月開催されます代表者会議に上程するということになりました。まだ決まっていないので何も書くことはできませんが、そういったことも幹事会で話し合って決めていくんだなということは理解できました 

 そういう意味では、bjリーグはリーグ会社だけでなく、私たち各チーム(チーム会社)がしっかりと経営に参画し、一緒に議論しながら進めていってるなと感じています。これはbjリーグの良いところですね  

 最近はbjリーグの幹事会や、タスクフォースの関係で頻繁に東京に出張しています。 もともと私の本業の関係で頻繁に上京しているのですが、島根県からは当然飛行機になりますね 毎年搭乗回数が多いので「ダイヤモンド会員」なのですが、なんと2015年はその中でも特に飛行機に乗っている人がもらえる「チタンカード」をいただくことになりました 初めての経験でして、こんなカードがあるんだなあとビックリしました
チタンカード
 これからもJALに乗って上京して頑張ります

 昨日は島根スサノオマジックのバスケットボールスクールである「ジュニアマジック」の3期生の卒業式がありましたので、私も参加させていただきました

 ジュニアマジックでは、満4歳〜小学校2年生までのキッズクラス、小学校3年生〜6年生までのジュニアクラスがあり、それぞれ松江橋北校、松江橋南校、斐川校、出雲校、米子校の5校を開講しています。

 今回は、小学校を卒業される22名の生徒の皆さんがジュニアクラスをご卒業となりますので、卒業式および懇親会を開催させていただきました 

 卒業記念ということもあり、皆で「お別れ試合」を行いました。末松統括コーチも気合が入っています
末松統括コーチ
皆で試合
 途中で#1山本選手、#21曳野選手、#55横尾選手も試合に参加してくれました 
選手も参戦
 さらにはご父兄の方々も出場されました 日頃からバスケットボールをやっておられるのでしょうか、皆さん体力もおありですし、バスケ上手いですね
ご父兄の皆様
 楽しい時間はすぐに過ぎてしまいます。お別れ試合も終わり、退団式・卒業式となりました。卒業証書と、コーチ陣が一人ひとり書いた色紙と、ジュニアマジックの生徒の皆さんに書いていただいた寄せ書きや記念品をお渡ししました。コーチも川上コーチ、丸川コーチ、末松統括コーチがそれぞれ挨拶をしたのですが、末松統括コーチが途中で感極まって声を詰まらせるところもあり、すごく熱い思いでジュニアマジックを運営してきたんだなということが強く伝わってきた挨拶になりました。
寄せ書き
 皆で記念写真を撮りました 卒業生の皆さん、またぜひ遊びに来てくださいね
ジュニアマジック集合写真
 なお、挨拶の中で末松統括コーチから「5月から中学生のスクールを始めます」と発表がありました。新リーグではトップリーグ(1部・2部)のチームがユースチームを持つことを求めています。そのこともありますし、またジュニアマジックの卒業生も3期生までになってきましたので、中学生の皆さんにもプロ選手からバスケットボールを学んでいただける機会を作りたいと考えています。

 私たち島根スサノオマジックは、島根県唯一のプロスポーツチームとして「地域に誇りを、子供たちに夢を」提供できるチームになりたいと考えています。そのために、このジュニアマジックという活動を本当に大切にしています。末松統括コーチを中心としたコーチ陣、そして現役のプロ選手も参加し、楽しくバスケットボールの良さをお伝えしていきたいと思っていますので、これからもジュニアマジックを、そして5月から開講予定の中学生向けスクールもぜひよろしくお願いいたします

 卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございました ご父兄の皆様も今まで本当にありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします

 本日4日(土)の試合結果により、島根スサノオマジックTKbjリーグウェスタン・カンファレンスの8位以上が決定しました。これにより、1シーズンぶり4回目のプレイオフ進出となります

 森山HC代行やチームスタッフの皆さん、そして選手ひとり一人が本当に一生懸命頑張り、なんとかここまでたどり着きました。また、すべての試合でブースターの皆様の熱いご声援をいただきました それが選手達にとってどれだけ強い力になったことか。球団を代表して心より御礼申し上げます 
プレイオフ進出決定
 今シーズンは、スタートから11連敗という球団史上ワースト記録を塗り替えるという波乱のスタートとなりました。そんな中、多くの皆様から厳しいご批判をいただきましたが、スポーツビジネスはできるだけ早い決断が必要だと考え、当時のハンソンHCを解任し、森山アシスタントコーチに急遽監督代行に就任してもらいました。あの場面で「引き受けます」と言うのはすごく勇気がいることだと思います。森山HC代行の熱い思いに対し、社長として本当に感謝しています。

 その後、森山HC代行率いる島根スサノオマジックは34試合戦い、17勝17敗と五分の戦績を収めています。シーズントータルでは18勝28敗ですね。

 今シーズンも残すところあと6試合です。シーズン当初の目標が「6位プレイオフ」で、それに手が届くところまで来ています。これからの3節は京都、福岡、奈良との試合。どれも厳しい試合になると思いますし、落とせない大切な戦いになります 最後の最後まで一生懸命頑張り、6位プレイオフを勝ち取りたいと考えています

 そしてプレイオフは5月2日(土)、3日(日)(京都との対戦であれば3日(日)、4日(月))となります。現在京都が1位、沖縄が2位、浜松・東三河が3位。どこも大変な強敵ですが、私たちはプレイオフを一つでも勝ち上がっていけるよう頑張ってまいります

 残す6試合、そしてプレイオフもぜひ皆様の熱いブーストをよろしくお願いいたします

 今日は東京の品川プリンスホテルで開催されました、新リーグ(一般社団法人ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ)の公開受付に参加し、2016-2017シーズンからスタートする新リーグへの入会申込書を提出してきました

 いよいよ新リーグが始まるということ、そしてそこに島根スサノオマジックも参加させていただくということに対し、大きなチャレンジに向かっていくワクワク感を感じると共に、地域に誇りを、子供たちに夢を提供するためにも一生懸命頑張らなければならないと改めて身が引き締まる思いがしています。チーム、フロント一丸となって頑張ってまいりますので、ぜひ皆様の厚いご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

 今日、川淵チェアマンにお渡ししたのは、この入会申込書と誓約書、(bjリーグからの)退会通知書、そして添付資料として当球団の全部事項証明書です。地方自治体の支援文書等はまた後日詳しい指示が新リーグから送られてきますので、それを確認して書類等の準備をしなければなりません
入会申し込み
 当日集まったのは、bjリーグ、NBL、NBDLあわせて24チームとのこと。bjリーグからは当球団も含め14チームと、3リーグの中ではいちばん多かったですね。それだけ新しいリーグに対しての意気込みがあり、且つスモールビジネスの会社が多いので素早い対応ができるということでしょうか。ただ、新リーグの申し込みの締め切りは4月30日17時必着となっていますので、それまでには全てのチームが申し込みをするものと思います。
セレモニー
 また、公開受付の様子は夕方のTSKのニュースでも取り上げられていたようです。下の写真はブースターさんがアップしていただいていたものです。ありがとうございます
申し込み(TV)
2部スタート
 インタビューでは「体育館の規模的には現状2部からのスタートになる」と答えさせていただいています。今の外部環境および内部の状況を勘案すると、私個人の意見としては「2部でスタートし、その中で数年しっかりと体力をつけ、地域にもっともっと応援していただけるようなチームを作ろう。その上で地域や行政の皆様にご理解、ご支援をいただけるチームになって、3年を目標に1部リーグに参入を目指そう。」と考えています。

 タスクフォースから出されているトップリーグ(1部、2部)の要件を見てみたいと思います。
1)トップリーグチームは、年間試合数の8割のホームゲームを実施できるアリーナを確保していることを要する。⇒これについては松江市新総合体育館でお願いしようと思っています。「8割」について、松江市さんとしっかり打ち合わせをしなければなりませんが、この要件はなんとかなるのではないかと考えています。

2)収容人員:1部については収容人員5,000人を、2部は3,000人を目処とする。⇒いちばんの課題はここです。新総合体育館の固定席の数は3,003席。これに島根スサノオマジックとしてパイプ席をアリーナに置いてもざっと400席。合計3,400席くらいとなり、2部はクリアできても1部はダメです。

 なお、可動席の設置について、業界首位のコトブキシーティングさんに相談させていただいたところ、ギューギューに可動席を設置したとして(消防と相談前ですので、詳細の相談によって減る可能性が有ります)、3,003⇒4,000くらいにはなるとのことでした。これにアリーナ席を用意し、さらに川淵チェアマンも口頭でOKを言っておられる”立ち見席”を作ることで、ギリギリ5,000席は確保できるのではないかと思っています。ただ、簡単に「3,003⇒4,000」と言っても、おそらく1億円近くはかかると思いますし、その設置のためには体育館の床の補強とか保管場所の増設、毎回の設置・撤去の費用等、かなりの対応が必要になります。そういった固定費、ランニングコストがかかるという状況もひっくるめて「島根スサノオマジックを1部にしよう」と地域や行政の皆様からご理解を得られるよう、皆様に認めていただけるような魅力的なチームにならなければなりません。

 次に財務運営状況です。
3)債務超過でないこと(入会申込時点で債務超過である場合には、入会(2016.10月)後2年以内に債務超過を解消できる具体的計画を要する)。⇒当球団は神話第3章、第4章で2期連続大幅な赤字を計上したため、現在債務超過になっています。しかし、前期(H25.7.1〜H26.6.30)、今期(H26.7.1〜H27.6.30)に2期連続で大幅な増資を行っていますので、ほぼ債務超過は解消できるところまで来ています。来期(H27.7.1〜H28.6.30)に再度増資を計画することで完全に債務超過は解消できると考えています。

4)損益計算書において、3年間継続して純利益が出ていること(入会申込時点で純利益が出ていない場合には、新リーグ開幕後の2016年10月以降は純利益が出る具体的計画の提示を要する)。⇒3)で書いた通り、現在2期連続で赤字を計上しています。今期はスポンサー様の増加等による売り上げアップや、役員数の減少に伴う人件費の削減等によってかなり改善できましたが、シーズン中に行ったHCの解任や選手の交替等のコストもかかりましたので、まだ若干の赤字になるのではないかと考えています。

 来期についてはスポンサー様の営業をさらに進めていくこと、ブースタークラブ申し込みを4月最終ゲームから行うこと、来場者数を増やすための努力を行うこと、グッズについても新たな取り組みを積極的に行う等、社員ひとり一人が、チームとも一丸となって一生懸命取り組むことで売り上げを増やしていきたいと考えています。また、コスト削減についても、事務所移転も含め様々な取り組みを行っており、来期についてはしっかり利益を出せる企業になれると考えています。

5)トップリーグ1部チームについては、年間売上収入2億5000万円以上、2部チームについては1億円以上あることを目安とする。⇒ここ数年2億円ちょっとの売上であり、今期は2億5千万弱の売上目標を立てて進めていますが、達成はちょっと厳しそうですね。これについては4)で書いた様々な取り組みによって、来期は必ず2億5000万円以上の売り上げを達成したいと考えています。

6)代表者、クラブ事務局、財務担当、運営担当、セキュリティ担当、広報担当、マーケティング担当者がそれぞれ存在すること(一部、例外的に兼務を認める)。コンプライアンス・オフィサーが存在すること。⇒当社の場合はある程度の数の社員、役員がいますので大丈夫です。

 ユースチームについては今のところ絶対条件ではないようですが、これについては既に末松GMの方で動きはじめています。

 このように、当球団の状況およびトップリーグ(1部、2部)の条件を細かく書かせていただきました。1部を狙うためにはまず5,000人規模のホームアリーナを確保しなければなりませんが、その他にも球団としての足腰をしっかり鍛え、売上や利益を伸ばしていかなければなりません。そのためには数年かけて、計画的に体力をつけていかなければならないと感じています。そうすることで、私たち島根スサノオマジックが地域において永続的に輝き続けることができるチームに成長するのではないかと感じていますし、またそうならなければいけないと思っています。

 これからも一生懸命頑張ってまいりますので、ぜひあたたかいご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

 

↑このページのトップヘ